平成14年度「コミュニティ活動賞」優秀賞受賞

陽だまりの様な思いやりを目指して

沼津市・双葉町北老人会「双寿会」

発足年度 平成5年(1993年)
メンバー数 56人
活動テーマ 高齢者による住みよい地域づくり

●組織の刷新と改善に努力

平成5年に発足して以来、高齢化の中で会員数は増加傾向にあるにもかかわらず、活動実績としてはマンネリ化の中で、必ずしも充実した成果が見えて来なかった。
そんな中で、ここ数年前から役員の刷新、男性会員の参加と増加、自治会活動との協調などの改善に努め、具体的な活動計画、地域に貢献できる問題の改善に取り組み、会員の活動への参加率の向上、連帯感の芽生えに結びつき、活動が定着した。

●校庭に蛍(ユメ)が舞う

  1. 小学校校庭内の「小さな池」の復活
    • 池の周辺を整備し、藤棚やベンチを設置し、水道水の改善の為の竹炭の利用。
    • メダカの生育に成功。やがて「校庭に蛍(ユメ)が舞う」をテーマに、蛍の光への挑戦準備が始まっている。
  2. 町内の危険個所の補修作業
    • ご高齢の方が多く住む、中通り道路の舗装を手掛け、車椅子や自転車の走行を容易にした。
    • ゴミ収集場所付近の側溝フタを設置し、ゴミ廃出時の安全と、ゴミの飛散化の防止に貢献した
  3. 小学校正門前への花壇(プランター)の設置
    • 四季折々の花を中心に、土壌の改良、苗の送別、日常管理等を手掛けた。
  4. 学校の週5日制に伴う、児童の農業体験(借上げ農園)の指導
  5. 町内及び小学校周辺の清掃活動
    • 小学校の生け垣の剪定、歩道の清掃、ビン缶の回収、歩道花壇の整備等

●老人会抜きには考えられない

高齢者の団体であるがゆえ、個人の体力・能力に応じた役割分担に特に意を用いた。
例えば、花壇の設置には(イ)苗や土を用意する人、(ロ)プランターへの植え込み作業、(ハ)正門周辺の清掃を担当する人、(ニ)朝の水撒きの担当、と出来る事を出来る人がやる事で、全員参加と活動の継続性を図った。

子どもたちとの共同作業(農業体験)の中で自然と挨拶し合う協調が町内に生まれ、いままで自治会活動等に比較的無関心だった若い父親が有志として「収穫祭」(刈り入れ)に車両提供や農業作業に加わる等の気運が高まりつつある。今では、自治会活動も老人会を抜きには考えられない状態となった。

●これからの活動計画

  1. 町内及び小学校周辺の清掃活動(年間5回)
  2. 文化祭への参画―高齢作品展への出店
  3. 歳末助け合い等、義援金活動、及び各種バザーへの積極的出品(協力)
  4. 地域主催の三世代グランドゴルフ、輪投げ大会、健康相談室への参加
    などを計画しています。

かつて会員の方々が経験した職業は多種多様にわたっていて、その体験の中から農業(児童の農業体験への指導)、自動車工場(防水用器具の補修や管理)、建設会社(舗装等コンクリートの取り扱い)、と見事に任務分担され、整々と作業する姿は、私たち町民にとって大きな励みとなっている。

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