発足年度 | 平成13年 |
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メンバー数 | 100人 |
活動テーマ | 快適な生活環境の整備 |
地域は、新興の100軒ほどの住宅地。山裾にある田畑とキウイ、みかんの里でした が、人々の結びつきは弱まり、かつてお祭りでにぎわった神社もさみしくなっていきました。昔遊んだ小川や田んぼの風景も消え、子どもたちが外で遊びまわる姿も見えなくなりました。
こうした中で目につけたのが、神杜の境内林とその周辺の人工林でした。戦後植えられた杉、檜が放置され、真っ暗な森になっていたのを、50年前、私たちの小さかった頃の里山らしい魅力を持つ森にしたいと鎮守の森を育てる運動に立ち上がりました。
当初、神社関係者の説得に1年半ほどかかりましたが、地区の歴史の勉強会を開いたり、明治神宮の森がいかに作られたのか、見学バスツ アーも行って境内林の育成管理の承諾を頂きました。100年かけて、虫が集まり、木の実が拾える、みんなが普段から集まってくるような森を作ろうと平成13年12月、会が結成されました。
それから2年間弱、本当にみんながよく働きました。200本の間伐から遊歩道整備(300m)、長さ8mの丸太橋を建設、広場を整備し、ミツバツツジを植樹しました。橋の名前を公募、「しろうま橋」と命名されました。沢に残る石橋(いつ頃のものかわかりませんが)を守ろうと、地区の古老が先頭に立って石積の護岸を整備しました。
今年9月28日には、地区の公園で「鎮守の森まつり」を開催、200人以上がもちつき、バームクーヘン作り、童謡の合唱などで楽しみました。会員の輪も広がり、現在120人程が活躍しています。今年度中にNPO法人化を目指します。
地区の町内会、神社関係者、行政、森づくりグループが協力して、力を発揮し、技術面で、農家、大工、造園業者、土木工事関係者、林業などを提供していただき、事業がハイスピードで進んでいます。また、役員会をできるだけ多く開き、徹底討議をしてきました。
その結果、吉津地区の人々のよりどころとして散歩コースになり、神社に行く人が増え、富士川楽座からの散策コース(ぶらりウォーク)のポイントにもなり、魅力のひとつになっています。会員の方々も各種事業に、喜んで多くの方が参加してくれる。
第2期(2000坪)の契約と計画づくり公園のベンチ、テーブルの製作・寄贈を行いました。また、県民の森づくり大作戦の一環として、子どもたちを集め、「絵馬づくり」(H14)、「小鳥の巣箱づくり」(H15)を行いました。環境創造祭では、うぐいす笛の製作やススキのバッタ作りの指導を行いました。
今後は、広場、あづまやの整備、案内板の設置。NPO法人化による100年の運動の保証。森林整備技術(チェーンソウ)の修得をめざします。