発足年度 | 平成12年(2000年) |
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メンバー数 | 27人 |
活動テーマ | 快適な生活環境の整備 |
私達の生活は、豊富な物資に恵まれ何不自由のない生活をおくっているが、近くの川は、家庭から流れる生活汚水により、生物が生息しない川となってしまった。
昔近くの小川で何気なく見られた、魚や水辺にあった植物を復元しようと会を発足した。復元するにあたり、町内の川にどんな魚や植物が生息しているか状況を調べることにした。メダカについては、極めて限定された場所しか生息していなかった。他の魚については昔からいた魚は少なく、外来種の魚が生息していた。植物については、貴重となっているミクリ、コウホネなどは、場所は限定されるが確認することができた。他の植物については、場所によって違うがある程度確認できた。
この経験を生かしながら池づくりに着手した。会が発足当初であり、資金もなかったが、会員の知恵と労力で2000年5月5日子どもの日に地域の子ども達と一緒にメダカを放流した。
完成した池は小学生の通学路途中にあるため、池で遊んでいる姿も見られたり、幼稚園の子ども達が先生と一緒に訪れたりしている。
池の周りに住む大人達も、初めは物好きが何をやるのかと興味本位で見ていたが、メダカが泳ぐ姿を見てだんだん関心を持つようになり、地域全体に広がっていけばいいなあと思った。
池の取水は、近くの排水から取り込んでいるが、汚水もかなり混じっているので水の浄化が一番のポイントであったが、会員の創意工夫で何とか解決を図った。水の浄化に使っている竹炭を初めは安く分けてもらっていたが、やはり自分達で作ろうと、炭作りの不毛の土地でもかかわらず挑戦した。初めは失敗の連続で半ばあきらめかけていたが、ふとしたきっかけから竹炭に成功した。
小学校で開かれた国語の公開授業に参加する機会があり、子ども達と一緒にミニビオトープづくりを行った。土をいじったり、見たことも無い植物を植え付けたりして目を輝かしながら作業を行っていた。
中学校で行なった環境講演会では、自然環境にも関心があったが、地域で活動している人たちにより関心があった。
各自治体でも、近頃は親水公園を整備するようになったが、整備後の維持管理がどこもうまく行かず荒れている場所が見られている。私達は、管理が一番だと考え、休みの都度、草刈など行っているが、家庭での仕事は、ほったらかしであるので家族からは白い目で見られている。
私達が作った池は、猫の額ぐらいの小さな池であるが、トンボが飛来したり、今では見ることが少なくなったトノサマガエルも姿を現し、少しずつ自然が戻ってきていると確信した。
苦労したことは、水の浄化、確保。また、虫などの異常発生だった。しかし、本会の影響か、他の地域でもビオトープを行うグループが発足した。
これからは、町内に自生する野草の保護活動や、子どもも入った自然保護活動。また、学校教育への参加、他地区との交流会、第2回川自慢大会参加等を計画している。