平成15年度「コミュニティ活動賞」優秀賞受賞

竹炭を焼いて、蛍を飛ばそう

吉田町・竹炭と蛍の会

発足年度 平成13年
メンバー数 30人
活動テーマ 快適な生活環境の整備

●蛍の姿が消えていた

私達の地域を流れる二つの川は、毎年蛍の飛び交うきれいな川でしたが、生活環境の変化や工場進出等によって川は汚れ、いつの間にか蛍の姿は消えてしまいました。
平成13年9月、「竹炭を焼いて蛍を飛ばそう」と私達有志30名程で「竹炭と蛍の会」が発足しました。
会員の様々な発想から生まれた幅広い活動は、大きなウネリとなって、現在の地域活動を支えています。

●竹炭と蛍

竹炭と蛍の関係は、先ず水をきれいにする事から始まり、公園内に竹炭の釜を設置、炭焼きを開始しましたが、公園内の川に水が流れません。

●公園の整備と管理

この公園は建設半ばで放置されていた荒地で、公園内には背丈ほどの雑草が生い茂っていましたが、会員の懸命の除草や整備で公園らしい姿と機能を復活させる事が出来ました。以来、この公園の整備が私達の活動の中に加えられました。
現在は、竹橋や丸木橋が架けられ、地域住民の憩いの場となっています。

●休耕田を利用した米作り運動

会員の発想から始まった米作り運動は、町内の中央小学校児童も参加して、田植えから稲刈り等の体験学習を実施しています。
機械化された現在のコメ作りではなく、出来る限り手作りのコメ作りを実践して、コメ作りの大切さを体験させています。

●七夕祭りや花火大会

整備された公園では子供会と共催して、子ども七夕祭りや子ども花火大会等を開催して、地域の子どもたちと交流を深めています。
肝心の蛍の復活は未だ果たしておりませんが、これからも夢に向かってがんばり、地域の活性化に貢献していきたいと思っています。

●公園らしい姿に

雑草だけだった公園に花を植え、工事のために捨てられる運命にあったツツジやサツキを植え替えたり、橋や水車を設置して公園らしい姿を整え、今では子ども連れの親子や犬の散歩等に立ち寄る人が増えています。しかし、公園内に作られた小川は川底が高く水が流れにくいので、町当局と連絡を密にしながら地下水の汲み上げ等の交渉を続けていますが、私達ではどうにもならない事もあり、はがゆい思いもしています。

●学校5日制と連動して

学校が週休2日制になり体験学習等が検討されていた折、私達のコメ作り運動と主旨が共有できて、スムーズに児童参加のコメ作りが実現しました。学校と連携しながら、これからも続けてゆく予定です。
また、地域性もありますが会員相互の親睦が深まり、会員以外の地域住民へのコミュニケーション作りにも役立っています。地域のイベント等の開催にも地域住民の協力が高まっています。

●無理せず、背伸びせず

現在の活動を続けてゆくなかで、会員の様々な発想を取り上げ、皆で検討しながら、実現可能なものは新しい活動として実施していきたいと思っております。
しかし、決して無理をせず、背伸びをせず、長続きのする活動にしてゆきたいものです。
会員の平均年齢は約65才くらいですが、私達に続く会員の維持が課題になります。が、平均年齢はあえて若くしようとは思いません。次世代の65才を増員できればよいと思っています。

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