平成13年度「コミュニティ活動賞」優秀賞受賞
ふらっと見付 しみじみ見付 歴史が風にそよぐまち
磐田市・見付宿を考える会
発足年度 |
平成4年(1992年) |
メンバー数 |
40人 |
活動テーマ |
地域の活性化 |
●ありきたりの町並みから脱皮を
昭和49年から始まった都市計画道路整備事業が完成し、歩道や街路灯・街路樹などは整備されたが、どこにでもあるありきたりな町並みになってしまった。本来ならば地域の有する宿場町らしさがにじみ出ている現代的生活空間が形成されていなければならないはずである。その生活空間の中で歴史と文化に光をあて、私達の理想とする地域コミュニティを高めながら、積層された地域を未来につなげていくことが重要なことである。この実現化を目ざして平成8年から活動を開始。
- 見付に古くから伝わる名物の掘り起こしを目標に地域内三ヶ寺の縁日の賑わい復活の「古都富貴市」を新設開催。
- まちづくりに関する住民の考えを確認するためアンケートを実施し、ウォッチングやワークショップを行うなど、個性ある景観づくりを推進。先進地視察も実施し、これらの努力も実って農協見付支店やタクシー営業所等が建替えに配慮し、町の景観に新しい風格を感じさせるようになった。
- 前年に引き続き、町の中央部を流れる中川の河川保全整備に力を入れ、ウォッチングやワークショップを開き、検討会も実施し、袋井土木事務所や市の協力を得て、整備案も示された。
- 町内に幅広く呼びかけ、不用になった鯉のぼりの寄付を募り、4月下旬から5月上旬にかけて120匹の鯉のぼりを中川と加茂川に泳がせ、今では見付の初夏の風物詩の一つになった。
- 8月には新たに手に入れたボートを中川に浮かべ、進水式を行い、河川整備に更に力を入れることになった。
- 旧見付学校の基礎石が横須賀城のものであったことから「御衣黄桜」を大須賀町からいただき、友好を深めた。
- 東海道400年祭を記念して東木戸や西木戸や、旧見付学校、公民館等に2m50cmの大門松を設置し、宿場町2001年の迎春を彩った。
●名物、水、佇まいなどの部会活動
メンバー各自が活動しやすいように部会活動を推進しながら、全体会との調整を図っている。
- 名物部会…地域の賑わいの演出と店づくりの作業に人手を要するので開催のたび苦労が絶えない。
- 水の部会…水と人とのかかわりあい、川の環境保全に努めながら、県土木事務所、磐田市、見付小学校との連携が強化され、存在感が出てきた。
- 佇まい部会…地域住民の声をよく聞き、より良き修景、景観目ざして努力した結果、効果が出てきたので、一層努力したい。
- 磨き上げ部会…400年祭の一大イベント、大名行列、舞車、江戸婚礼絵巻等のイベントを通じて努力している。
●地区への影響や成果
- まちなみウォッチングやワークショップなどへの一般参加が確実に増えている。
- 鯉のぼりの寄付では、町外へも連絡をとり、設置取り外しに協力する人も出てきた。
- アンケート調査も、中学生、職場、商店、各家庭も積極的に協力してくれる。
- 本通りの建物の改修時には、建築主が景観に意を用い、雰囲気づくりに積極的になってきた。
- 「古都富貴市」を続けてきた効果から、友好町の出店も増え、固定客もつき始めている。
●これからの活動計画など
- 交流活動を活発にし、一人よがりな活動にならないよう心掛けたい。
- 若い人が参加しないと会の高齢化が進み、活動も鈍化するので、次年度は最重点項目として取り組みたい。
- もっと自由に動ける人や、その道の達人探しに力を入れて、会の活性化を図りたい。
- 商店会との交流を前進させたい。今のところ弱い部門なので商店街と積極的にかかわっていきたい。
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