発足年度 | 平成7年(1995年) |
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メンバー数 | 131人 |
活動テーマ | 快適な生活環境の整備・自然保護 |
平成3年度から、西貝公民館で『地域を学ぶ会』を実施してきたところ、安久路(あくろ)地域がひょうたん池を中心に豊富な水と豊かな自然が残されているが、今やそれも市街化の進展による乱開発によって絶滅の危機に直面していることから、ひょうたん池の『豊富な水と豊かな自然』を守ろうという気運が住民間に生まれ、平成6年度『ひょうたん池自然を考えよう会』が、100人程の会員制で発足した。
第1回の総会(平成7年1月)で「安久路地域を自然を生かした市民の憩いの場とする請願」をすることに決し、市議会へ約5千人の署名を添えて提出するとともに、平成7年度から今日まで、ひょうたん池面を覆っている藻の除去作業、ひょうたん池への案内標識、周辺へのベンチ設置(当初は手作り、後に各団体等による寄付)等、住民による手づくり作業を始め、池の水質調査・水量調査や魚類・水生生物調査、また水車や船着き場等設置など、順次市民活動を行ってきた。また、各種団体(特にライオンズクラブ)及び個人の寄付により、桜並木・柳・ボート・四阿(中遠建築職業訓練校3年生卒業記念)等、池の周りの整備も進み、13年度『静岡県都市景観賞』優秀賞を頂くまでになった。
平成13年、県環境部『故郷の湧水』保全モデル事業に指定され、PR用パンフレット及び市民参加のワークショップにより『ひょうたん池の未来像づくり』を作成、今後の活動の方針を決めた。また、つい近年までは平家ホタルが生息していたホタルの飼育を4年程前から試みている。そして、この間、以下のような活動を継続実施している
当会の申し合わせの基本は、全員相互のコミュニケーションの上に立脚した自然環境の保全活動であると共に、会員と地域住民とが一体になって快適な生活環境づくりの行動をすることで行政当局の理解ある措置を期待し、官民一体の活動することにある。しかし、一部には単に行政への過激な要望のみを主張する声もあり、基本を保ちつつ継続させる必要がある。
13年度までは、主旨賛同者を会員としたため200人近くの会員がいたが、14年度からは、年会費を徴収するようにしたところ、心配していた会員数も131人に止まった。
しかし、作業時には他の行事に参加される方が多く、作業参加人員の確保に苦労している。
最近、急激に地区民の理解も深まり、磐田市主催のウォークラリー大会のチェックポイント指定、県の都市景観賞優秀賞受賞、「コミュニテイカレッジ現地訪問研修」、県「故郷の湧水」保全モデル事業指定や各地区の研修視察、小、中、高校生の現地学習等と知られるようになった。
市民にも知られていなかった小さなひょうたん池を訪れる人も増え、個人的にひょうたん池周辺の清掃美化を人知れず行う人も出てきた。
2001年には、下流水路の底に砂利を敷き詰め、水遊び場を作ったところ、親子連れで水遊びに来るようになった。
ひょうたん池の水資源保全と「自然を生かした市民の憩いの広場」づくり
池底・周囲等の清掃(しゅんせつ・藻とり・草取り・消毒等)
水生植物の植栽・生物の調査・監視
親水・学習施設施工(観察水路・ホタル飼育場その他)
周辺地域の乱開発の監視
県施工「湛水防除調整池」への働き掛け
研修・学習への協カなど。
平成5年の発足以来、高齢化の中で会員数は増加傾向にあるにも拘らず、活動実績としてはマンネリ化の中で必ずしも充実した成果が見えて来ませんでした。
そんな中で、此処数年前より役員の刷新・男性会員の参加と増加。自治会活動との協調等改善に努め、具体的な活動計画、地域に貢献できる問題の改善に取り組み、会員の活動への参加率の向上、連帯感の芽生えに結びつき、活動が定着しました。