発足年度 | 平成6年(1994年) |
---|---|
メンバー数 | 18人 |
活動テーマ | 郷土芸能の保存と伝承 |
この地方の凧は独特の作り方をする特殊な凧で、戦前までは盛んに作られ、また揚げられていました。しかし、昭和35、36年頃には作る人もいなくなり、鷲津の空から姿を消してしまいました。以後しばらく途絶えていましたが、独特のこの「ごぼち凧」も昭和56年頃に地域のお年寄りによって復活されたのを機に、地元の文化を伝承しようと青年が伝授を受け、毎年5月の節句に昔のように各家の長男が生まれると初凧といって凧を揚げて祝ってすこやかに育つよう祈った。また各人の凧を揚げるようになり、平成6年に正式に「遠州鷲津ごぼち凧保存会」を結成し、保存、伝承と各地へのPR、子どもたちへの凧づくり指導を行うようになった。
数年前までは、地元にこんなすばらしい伝統ある凧があることもごぼち凧の名前も、活動していることも知らない人がほとんどであったが、今では皆さんに知られるようになり、活動にも理解が得られるようになった。このため年毎に盛んになってきています。
現在の子どもの凧づくり教室とその凧揚げを継続していくと共に、このごぼち凧の難しい作りと紐(糸目)のつけ方等々を体験してもらい、多くの一般の方に参加の輪をもっと広げていきたいと計画している。
当地に古くから伝わる「ごぼち凧」は、製作及び凧揚げにおいて独特で高い技術を要する凧である。当該団体は、その保存と普及に尽力し、既に地域に根ざした行事として定着している「五月節句の凧揚げ」や「鷲津凧揚げ大会」の開催をはじめ、本市主催の「親子凧揚げ教室」への指導協力等、その研究活動の成果を広く市民に還元し、地域の生活文化意識の高揚に大きく貢献している。また、周辺市町村や県外の凧揚げ大会にも積極的に参加し、「ごぼち凧」の宣伝と交流を図っている。湖西市においてもそれらの独創的な活動を評価し、平成10年度から「湖西市文化の香るこだわり事業補助金」の対象事業として支援している。