発足年度 | 昭和50年(1975年) |
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メンバー数 | 育成部33家庭 子ども部37人 OB部24人 指導部33人 |
活動テーマ | 青少年育成活動 |
■校外の地域でも子どもたちへの教育活動は必要と思い立ち、地域の豊かな自然にふれる活動を通して、豊かな人間性と科学的探究心を育てる活動を目指し、このクラブを創設した。
■活動主体を地域の人々で構成する育成部として自主運営、会員制とした。(指導者はこの会に協力する地域の有志で、完全なボランティアである)
■当活動は一年も途切れることなく30年になる。現今の5日制の中での子どもの居場所づくりの「さきがけ」的存在と思う。地域の教育力が活用されている。
■月2〜1回の活動で、年間15〜24回活動し、30年で多くの子が学んだ。
■活動内容は星座観察、宿泊自然探訪、ものづくり、工場見学、岩石調べ(天竜川)など、年毎にテーマを工夫し参加意欲を増し、体験的学習で視野を広げるようにした。また、自分の好きなもの、興味のあること、面白いことなどを見つけるよう配慮している。
■会を運営するに当たり、育成部(親の会)と指導部の会合を開き、活動内容の検討と会計状況を常に公にしている。(会計係は育成部にある)
■成組織(育成会=親の会)と指導部(会社員・クラブOB・学校の教員(小中高)で構成)の目標実現に向けての意気込みが合致し、尚将来に向けて活動を充実し継続してゆく勢いである。
■指導部を多数にし「おみこし式」の指導体制としたこと。
■指導は全てボランティアにし、都合のよい時、短時間でも参加できるようにした。育成部の親も指導を分担し、特に安全確保に留意した。
■育成会(子どもの親の会)に育成会長、会計、記録等の組織をつくり(規約)運営の主体とした。(親のやる気、子どもの楽しみ、指導者の意欲を結集する仕組みとした)
■苦労したことは、今も同じであるが、野外の事業が多く、当日当時までの事前準備に苦心している。
■子どもの育成という共通目標を通して親同士のつながりが生まれ、子育て、学習、生活など、多面に亘る情報交換の場となり、生涯学習の機会となっている、また、退会後も交流が続き、このことが地域の諸活動に参画するきっかけとなった。また、大人の地域社会参加の意義も深められた。
■学校の教員にとっては、校外、野外での教育活動展開の実際を経験し、そのノウハウを学校での総合的学習展開に役立てている。
■家庭にあっては、親と子の共通話題を提供し、明るい家庭づくりに役立った。
発足初年度に参加した子どもの子が入会するようになり、この会で学んだ子どもたちが成人し、クラブの指導者にもなっている。さらに、このクラブで学んだ子どもたちが小中学校の教員や大学の助教授になり、その分野で指導力を発揮している。
これからも年間15〜16回の活動を継続していき、その活動内容も従来のように、天体・岩石(天竜川)化石、植物、電気工作、望遠鏡づくり、宿泊活動(春野山の村)、雪国体験、秋の野山、紙飛行機、ハイキング、正月飾り、ホタルの観察など、現地、実物に触れるものにしていく。そして、育成会活動を重視し、地域の大人たちが地域の子どもの育成に尽力する体制を強化したい