平成18年度 コミュニティ活動賞 審査結果

平成18年12月13日発表

優秀賞受賞3集団

地球や命を大切にするまちづくり

NPO法人エコハウス御殿場 (御殿場市)

「エコハウス御殿場」は、御殿場市婦人会連絡協議会、消費者グループ等の役員が母体となって、古着、古布の回収から始まり、今では環境問題全般をテーマに活動している女性中心のグループである。
 施設「エコハウス御殿場」には一般の主婦が有給で常駐し、ここを拠点に、毎日の生ゴミ回収、古着、古布、アルミ、牛乳パックなどの再資源化事業、トイレットペーパー、紙ひも、ぼかしなどのグリーン購入推進、こども環境会議、環境教室などの環境教育推進、リサイクルまつりなどの広報啓発活動等、資源循環型社会実現に向けて数多くの活動を実施している。その結果、多くの市民がごみの分別を実践し、食を大切にするようになり、「リサイクルまつり」の参加者は食器やハシ、マイバックの持参が当たり前となり、1,300人が参加した今回のまつりではごみの排出量がわずか2kg強であったという。また、こども環境会議に参加した子どもたちのなかから、環境に取り組むリーダーが生まれるなど、環境問題にとどまらず、青少年育成、地域の活性化に取り組むその活動は、地球や命を大切にするまちづくりに大きく貢献している。

いいなあ 山と川、いきいき倉真

倉真まちづくり委員会 (掛川市)

平成10年、地域の中央を流れる2級河川倉真川の改修をきっかけに、「子どもたちが遊べる川」に復活しようとの共通認識の中で改修工事が実施され、生活排水の適切な処理のため地域全体で「まちづくり委員会」を設置し、市と協定を結んで下水施策を導入した。このまちづくり計画は、水質浄化だけでなく、自然保全・生活環境整備・地域活性化を三本柱とする地域の総合計画となっている。
 活動を始めて3年目を迎えているが、この間に学童保育、子育て支援「つどいの広場事業」パンダ広場の開所、水質浄化のための合併浄化槽を5年間で地域の80%の家への設置を目標、行政との協働で「整備方針住民案」を策定して県道改良などに務めている。
 地域を変えてゆくためには、自らの活動あるのみという意識が芽生える中、 “地区をよりよく 暮らしやすくしたい”という住民の「思い」の実現に向かって確実に歩んでいる。

宮口にこだわり元気で活力のある町にしよう

宮口まちおこしの会 (浜松市天竜)

自分たちの住む地域「宮ロ」ヘのこだわりを持ち続けながら、「宮口の歴史、伝統、文化、自然」を学び、宮口をより元気で活力のある町にしようと活動している、地域住民発意による自主的な集団である。
 初庚中大祭、花の舞蔵出しイベント、庚申まつりでの屋台からくり人形復活上演、庚申講のシンボル「くくり猿」の製作、物知り楽考(がっこう)講演会、「ふるさと宮口風景博物館」構想の策定、地域の歴史調査と史誌編集による地域の再発見など、年問50回以上の会合・打ち合わせを実施している。その活動方法も、目的を明確にし、遊び隊、調べ隊、知らせ隊など分かりやすくして参加しやすくしたり、各隊には責任者を配置して参加意識を高めたりと、知恵と工夫が随所に見られる。
 こうした活動により、住民の地域への関心を高め、地域の活性化と歴史・文化の継承・発展に大きく貢献している。


平成18年度「コミュニティ活動賞」審査結果

市町名 応 募 集 団 名 活動の目標・キャッチフレーズ


御殿場市 NPO法人 エコハウス御殿場 市民、事業者、行政のパートナーシップによる資源循環型社会の実現
掛川市 倉真地区まちづくり委員会 「いいなあ 山と川、いきいき倉真」倉真地区まちづくり計画
浜松市 宮口まちおこしの会 生涯学習を目標に「宮口の歴史、伝統、文化、自然」を学び、宮ロヘのこだわりを持ち続ける


沼津市 沼津奥アルプス大平会 沼津アルプス連山の登山道整備で、登山者に安全と喜びを提供する
沼津市 今沢地区明るい住み良い町作り委員会 今沢地区の自然と活カを生かし育てる明るい住みよい町作り
函南町 かんなみ子育てネット2000
 ハッピーキッズ
親子ふれあい遊び
富士宮市 ビオトープ大岩 農業用ため池「大岩堤」周辺の環境保全による里山づくり
島田市 ほんまち輪の会 地域が、楽しく、元気につながりあえる場所になることをめざして、仲間の輪を広げる
掛川市 いいとこ広場の会 みんなでつくろう「いいとこ広場」
掛川市 達人に学び伝える会 学び・伝える・育てる −たのしく あそぶ−
袋井市 もろいなかよし広場 あたたかい地域づくり “てとてとてとて”


伊東市 “あい”懇話会 地域を温かく つなげた郷土食
沼津市 ボランティアグループ「ひまわり」
第三地区社会福祉協議会
だれでも 無理なく 楽しく いつまでも
芝川町 西さくらの会 奉仕活動で地域環境の保持向上と会員相互の親睦を図り、情緒豊かな地域づくりに寄与する
富士川町 中野台生涯学習談話会 仲間づくりと助けあい
富士川町 宮町ベタークラブ 宮町に住んで、育って良かったという地域にしたい
静岡市 静岡市清水青年団連絡協議会 仲間づくり・地域づくり・自分づくり
焼津市 ほっとポット港(焼津市港地区地域福祉) 地域でのほっとできる居場所づくり
藤枝市 藤岡地区防犯まちづくり推進協議会 声かけて みんなで築く安全・安心のまち 藤岡
藤枝市 藤枝市青年ネットワーク 自分を見つめ、地域を見つめ、仲間と共にやってみよう!
島田市 島田市青年サークル 地域の活性化活動や青少年育成活動を通して、自分たちも楽しめる活動を行っていく
掛川市 赤ちゃんボランティア ゆりかご 地域のカを子育ての力に!!
掛川市 上五明生きいきサロン もうひとつの家 日常的な顔をつなぐ場所  もうひとつの家は私の家
袋井市 袋井市青年団 楽しい、為になるチームワークの
磐田市 南御厨地区「水辺の里」を創造する会 地区住民の憩いの場づくりと自然環境の保護を住民協働による手づくり事業
磐田市 まちづくり磐田 中心市街地の活性化のため、賑わいを創出する事業を展開

審査総評

審査委員長・望月誠一郎氏(地域デザイン研究所長)

本年は15市町から26集団の応募があった。近年、合併の進捗、高齢化の進行など地域を巡る環境の変化が激しい中で、本年度も応募数が多く、また個々の活動内容も多彩で、県下各地の活動がさらに充実の方向にあることが感じられた。応募集団の活動テーマは、「地域の活性化」が11集団、「地域福祉活動」が4集団、「子育て支援」が3集団、「コミュニティ活動全般」が2集団、「快適な生活環境整備」が2集団、「青少年健全育成」が2集団、「省資源・省エネルギー活動」と「防犯活動」が各1集団となっていたが、例年に比して「地域の活性化」に取り組む集団からの応募が多く、地域を何とかしよう、元気にしたいという思いが伝わる応募状況といえる。
 審査会では、地域性、主体性、モデル性、継続発展性、独創性、開放性を基準において、各審査委員から出された評価点数(10点満点法)を合算して順位を出し、高得点を得た集団を基本とし、審査委員の意見交換を行いながら各賞を選定した。各委員が重視した視点として、上記評価基準をふまえ、とりわけ地域性のある活動であること、自主的であること、一過性でないこと、時代に即していること、などそれぞれの委員の見解が紹介された。審査の過程では、各委員より、いずれも甲乙つけがたいとの意見が続出したが、最終的には、上記の意見も加味し、審査員一同真摯に選考を行った結果、別紙の結果となった。

この表彰式は、『コミュニティ・フォーラム2007』の席上で行います。





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