平成25年コミュニティ活動賞
 審査結果
                                                                           平成25年12月8日発表

      優秀賞受賞4集団の紹介


 自立した地域、活力ある地域づくりを目指す!

特定非営利活動法人フロンティア清沢 (静岡市)

静岡市の中心街から北へ約15kmにある清沢地区は、過疎化等に悩む中山間地域である。そうした地域問題解決をめざして昭和58年に「清沢を考える会」が設立され、さまざまな活動を展開してきたが、平成15年に法人格を取得し、改めて問題解決をめざすとともに、交流拠点施設「きよさわ里の駅」の運営や各種イベントを実施している。
 過疎地有償運送事業「やまびこ号」の運行、各種の環境保全活動、婚活(4回実施)、きよさわ合唱団の創設、都市と農村交流事業、東日本大震災支援事業など、たいへん多くの事業を展開し、地域の信頼と協力を得ながら、農林業生産面、生活面、交流面などさまざまな分野の課題解決を図っている。
 地域コミュニティの活性化に寄与している数々の取組みは、過疎化等に悩む中山間地域におけるモデル的な事例として高く評価された。

 遊び心を持って気軽に河川の環境美化運動 

瀬戸川を愛する会(焼津市)

焼津市を流れる瀬戸川の下流域を活動の場に、遊び心を持ちながら気軽に川の環境美化活動を実践したり、周辺住民の親子・家族を対象に「瀬戸川で遊ぼう」、「バードウォッチングハイキングと芋煮会」など、川と親しむ楽しい遊びの場を提供している。
 こうした活動を継続的に行うことで、見知らぬ住民同士が顔見知りとなり、ふれ合いの場となり、定年後の気ままに地域活動をしたい人たちの受け皿的組織にもなっているという。瀬戸川堤防の樹木に樹名板を設置し、堤防を散策する人たちに河川の環境への関心が高まるよう務めている。
 この会の活動を通じて色々な交流が生まれ、地域の連携が深まり、地域に愛着を持つ人が増えているという。しかし何より、活動している人たちがアイデアを出しあい、楽しく、無理をせずに続けていることが素晴らしい。




地域の子供は地域で育む

コミカレ・ねっとわーく吉田(吉田町)

吉田町教育委員会の推薦を受けて「コミュニティカレッジ」を受講し、修了後「コミカレ・ねっとわ一く吉田」の一員となって活動をしている。活動は教育委員会と連携をしながら「地域の子どもは地域で育む」ことを目標に取り組んでいる。
 ジャガイモ・玉ねぎの収穫体験、さつまいものツルさし体験、各地域での通学合宿、フラワーロード植え付け(夏・秋)、地引網、七夕の飾り付け、きもだめし、ふるさと探検ウォーク、昔のあそび体験など児童を対象にした活動を数多くの実施するとともに、月2回自治会館で活動する「放課後わくわく教室」も地域教育の推進活動として小学生を対象に行っている。また、吉田公園花壇の花植えや地区フラワーロード(道路花壇)の花植えをNPOやボランティア団体と共同で行うなど、自治会、子ども会、その他のボランティア団体をまとめる中心となり、活動を円滑に進めるとともに、まさに吉田町内の地域貢献活動の一翼を担う、心強いグループとなっている。




地域ぐるみでホタルの保護・育成活動

上垂木ホタルを守る会(掛川市)

平成12年、掛川市の中心から北へ約8kmの山地上垂木地区の小川にゲンジボタルの乱舞が見られた。翌年当時の区の役員が協議し、「上垂木ホタルを守る会」を立ち上げ、ゲンジボタルの保護活動に取り組んできた。現在県下に誇るゲンジボタルの名所となっている。
 会ではホタルの養殖を行い、毎年3月に30005000匹の幼虫の放流会を、5月中旬にはホタル観賞河川の危険個所のロープ張り、案内表示、草刈りなどの整備作業を行う。ホタル観賞会は520日ころから610日ころまで観賞適地に事務所を設け、観賞者の案内、説明などを毎年実施している。
 会では、青少年健全育成を考え子どもたちに自然のよさを体感させる、ホタルの保護活動を通し自然環境モデル地域として発信するなどの目標を立てている。
 同地区に自然発生してきたゲンジボタルの保護育成に地域ぐるみで取り組み、自然環境保全に大きく貢献し、特に子どもたちに自然の大切さを学ばせる取り組みは市民活動として高く評価される。




平成25年度「コミュニティ活動賞」審査結果

                                                             
市町名 集 団 名 活動の目標・キャッチフレーズ
優秀賞 静岡市 特非営利活動法人
          フロンティア清沢
自立した地域、活力ある地域づくりを目指す!!
焼津市 瀬戸川を愛する会 遊び心を持ち気軽に川の環境美化活動を実践し、他団体と協働で親子・家族等に川の楽しい遊びを提供する
吉田町 コミカレ・ねっとわーく吉田 放課後の居場所づくり「地域の子どもは地域で育む」
掛川市 上垂木ホタルを守る会 自然環境保護をめざした地域ぐるみによるホタルの保護・育成活動
優良賞 西伊豆町 仁科地区まちづくり協議会 仁科地区の地域振興・活性化など
沼津市 第二地区コミュニティ推進委員会 地域の学校と一緒にまちづくり
御殿場市 特定非営利活動法人
    富士の麓・水と緑と風の会
整備した遊歩道、樹種転換した景勝の保全管理と、誰もが安心して利用できる施設の充実を図る
富士市 富士市花の会 花を愛し、花を育むことによって明るい家族・美しい街・心豊かな環境づくりに貢献する
静岡市 特定非営利活動法人
       しずおか環境教育研究会
しずおかに広がる里山を活動の中心に環境教育を通じた人づくりを目指す
藤枝市 朝比奈粽保存会 朝比奈粽製造の技術を保存・伝承し、地域の食文化の向上発展と地域の活性化を図る
牧之原市
花と芝生を守る会 坂口谷川の自然環境保護と地域住民憩いの場を造成
森 町 桜御前研究会 「桜御前は私達の宝、誇りだ! このすばらしい町 森町に生きることを生きがいとする」“桜御前は森の華!
奨励賞 熱海市 熱海市上多賀地区地域福祉推進会 一人でも安心して暮らせるために、福祉のなり手はだれ?
沼津市 中石田自治会 地域での人と人との絆を深め「誰もが住みよい中石田」にしよう!
沼津市 志多町自治会 水神さん カッパまつり
焼津市 中島燈籠保存会 伝統盆行事「中島燈籠」の保存を図り、明るい健全な地域づくりに貢献する。
焼津市 大井川「月の沙漠」保存会 地域伝統文化の継承「蘇えれ砂浜」
藤枝市 ふじえだ生涯学習チャレンジャー 大人と子供の交流を図り、気軽に声を掛けあえる地域づくりを目指す
菊川市 コミセン男の料理教室 男性も料理を通して地域参加

審査総評

審査委員長・伊藤伊藤光造氏(地域まちづくり研究所主宰)

 
本年度は13市町から19団体の応募がありましたが、特に自治会や、地区内のテーマ型団体、NPOなど様々あったこと、活動の期間・分野・規模も様々であったことなどが特徴といえます。昨今のコミュニティに関わる住民意識の多様化や、協働など新たな活動スタイルの浸透などを背景に、活動のありようも多彩になってきている結果と思われます。

 結果は別掲のとおり、優秀賞4団体、優良賞8団体、奨励賞7団体となりました。しかし、どの団体も活動のレベルが高く、審査はかなり難しかったという印象です。
 審査方法は、あらかじめ各委員が応募資料をもとに事前評価を行い、審査会でその評価を審議し、各賞を決定いたしました。各委員から、審査基準である地域性・主体性・普遍性・発展性・独創性に加え、世代間交流、環境への配慮、地域との関わり、他団体との関わりなどが重要という指摘もありました。

 優秀賞は、「特定非営利活動法人フロンティア清沢」など4団体はいずれも地域の中でたいへん充実した活動を実施されており、地域の価値を相当に高めるレベルで活動を展開している点が評価されました。

 優良賞8団体は、それぞれの分野、局面で頑張って貴重な成果を生み出されている点が評価されました。特に「富士市花の会」は、長年にわたり活動を継続されていることに敬意を表すべきという意見もありました。

 奨励賞は、それぞれ地域にとって基本となる活動やユニークな活動があり、今後も是非活動の展開を期待したいものばかりでした。

 いずれの団体も、この賞をひとつの励みに、今後の活動展開に活かしていただきたいこと、本年の応募団体以外の団体も、ぜひこれらの活動を参考に活動されるとともに、この賞に応募いただけると幸いです。


この表彰式は、『コミュニティ・フォーラム2014』の席上で行います


過去の審査結果

 平成24年度の審査結果      平成23年度の審査結果      


平成25年度募集要領

平成25年度の募集は終了しました


あなたのまちの活動レポート募集!!

コミュニティ活動賞

コミュニティづくりを通じて、潤いと活力ある地域づくりに努力している
地域の皆さんの活動を募集します!


―募集の対象と条件―

(1)

 今日的な生活課題、例えば、地域の活性化、高齢者問題や子育て支援活動問題、自然環境の保護・保全などの快適な生活環境整備、青少年の健全育成、ゴミ減量やリサイクル活動、国際交流などのテーマに取り組み、新しいコミュニティの形成に向けて活動しているもの。
(2)  活動(組織)が発足して、1年以上を経過したものとします。
(3)  平成22・23・24年度に、この「コミュニティ活動賞」で優秀賞、優良賞を受賞された地区集団については、本年度は応募できません



優秀賞(3集団程度

賞楯と記念品
優良賞(5〜6集団) 賞楯と記念品
奨励賞(若 干) 賞状



募集期間

平成25年9月1日〜10月31日



審査委員

本協議会の推進専門委員などに委嘱します。


審査のポイント

下記の項目をポイントに審査をいたします

地域性

地域の特性、課題、実情を生かすなど、地域性のあるこ
主体性 地域住民が主体的に活動していること。自主財源を確保していること
普遍性 活動の内容は、他の集団のモデルとなるような普遍性を持っていること
発展性 一過性でなく、今後さらに活動の発展性が期待できること
独創性 活動がマンネリ化せず、常に新しい試みに挑戦するなど、独創性や創造性があること

応募方法

(1) 所定の応募用紙に必要事項を記入してご応募ください。

   ※ 応募用紙内に納めるようにお願いします
(2) 活動に関連した写真や資料も参考に添付してください。

   ※ 写真はA4版の用紙に貼付し、説明を記してください。
(3) 書類審査が中心ですので、応募用紙へはわかりやすく整理して記入してください。
(4) 応募にあたり、本協議会の構成団体か市町村の推薦を受けてください。

まずは、応募用紙を下記までご請求ください


事務局:静岡市葵区駿府町1−70/総合社会福祉会館内
Eメール sizucom0829@po.across.or.jp
電話・054-251-3585  FAX 054-250-8681

その他

上位入賞集団は、平成24年度 (財)あしたの日本を創る協会主催の「あしたのまち・くらしづくり活動賞」に推薦いたします









 
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