田舎らしさを残した地域づくり
麦塚青年会 (裾野市)
裾野市の南部、農村風景も残る麦塚地区も近年は住宅が増え、地域コミュニティが薄れつつあるという。そんな中、元青年団の仲間たちが力を結集してコミュニティづくりを実践している。 5月のこどもの日のマス釣り大会、7月末の夏祭り、10月の区民運動会、12月の子どものいる家庭へのクリスマスプレゼント配布など、地域を将来支えていく子どもたちを対象とした地域ふれあい行事を実施している。 また、年に2回1級河川の大場川河川敷の草刈りをして、住民のウォーキングコースを整備するなど、まさにコミュニティづくりの中核的存在となって、地域に住む男たちの団結力を養いながら、地域を支える土台としての役割を担っている。 地域のためにと会員一人ひとりが自覚を有し、活動実践して地域の活性化を図り、市内の他団体の模範となっている。 |
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みんなで”豊かな心、心の絆、住みよい郷土”づくり
島田市伊久身コミュニティ委員会(島田市)
島田市伊久身コミュニティ委員会は、昭和57年12月に山間地の新たな時代変化に対応した住みよい郷土づくりを目指して、全戸加入の組織として発足した。以来、30年にわたり休むことなく活動してきた。 活動は、地域住民の親睦交流と都市住民へのPRも兼ねた「いくみまつり」の開催や、文化芸術の祭典である「伊久身やまびこセンターまつり」、広報誌「やまびこセンターだより」の定期的発刊、“地域の宝、伊久美川”の環境保護活動などである。 同地区は、限界集落に近い山間地にあり、高齢化、過疎化も進んでいて、組織維持に腐心しているが、途切れることのない活動の中から部活動やグループ組織が再び活動を始めたり、中堅層の男女が中心になったふれあい事業である“やまびこクラブ”も活発な活動を展開するなど、コミュニティ委員会を基盤とした地域活動が、地域の活性化に一役買っている。 |
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遠州沖ちゃんクラブ(掛川市)
平成22年度の塩の売上げは約3,100,000円で、諸経費を十分上回っているが、自分の健康管理と仲間と楽しく塩を作りながら人間関係を深めていくということを基本にして、地域のつながり、人とのつながりを大事にする「思いやりの会」活動と自認している。 塩は、サンサンホームや掛川道の駅など、近隣の地産地消を主とした店で扱われている。メンバーは「遠州横須賀ちっちゃな文化展」などの各種イベントに積極的に参加し、地域活性化の担い手の一つとして定着している。 |
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平成23年度「コミュニティ活動賞」審査結果
賞 | 市町名 | 集 団 名 | 活動の目標・キャッチフレーズ |
優秀賞 | 裾野市 | 麦塚青年会 |
田舎らしさを残した地域づくり |
島田市 | 島田市伊久身コミュニティ委員会 | みんなで「豊かな心、心の絆、住みよい郷土」づくり | |
掛川市 | 遠州沖ちゃんクラブ | 地域をもっと元気にしようと集まった仲間とともに塩づくり | |
優良賞 | 西伊豆町 | 西伊豆町中区老人クラブ(むつみクラブ) | 地域の絆を掘り起こして後世に伝承するカルタ作り |
沼津市 | 沼津市万年青大学常磐学級 | 学びましょう、仲良くしましょう、続けましょう | |
沼津市 | 西浦コミュニティ推進委員会 | 健康で明るく住みよい地域づくりを目指す | |
沼津市 | 浮島地区環境保全推進会 | 住んでよかった浮島・住んでみたい浮島 | |
静岡市 | NPO法人泉の会 | 生きがいをもち安心して生活できる暮らしやすい地域づくりを目指す | |
静岡市 | シニア演劇探検塾 劇団あしたば | 演劇を通して「生涯青春」「生涯現役」「みんなが主役」を合言葉にものを皆で作り上げる | |
浜松市 | 下飯田町フラワーロードの会 | 「ごみの無いきれいな堤防、道行く人に楽しんで戴く楽しい街」「高齢者の談笑の場所づくり」 | |
浜松市 | 恩地町環境みどりの会 | 「農地・水・環境保全向上対策」活動 《地域いきいき共生》 | |
奨励賞 | 沼津市 | 御浜岬交流会 | 守ろう!御浜岬 |
裾野市 | 裾野市茶畑ホタルの会 | ホタルが生息できる水辺環境を未来の子孫まで伝えたい | |
富士宮市 | ビオトープ大岩 | 環境意識を高める | |
静岡市 | 静岡市城北学区社会福祉協議会 | 地域のきずなを深めよう | |
島田市 | 御仮屋町花の会 | 安全な明るい町づくり | |
島田市 | 初倉コミカレ・ねっとわーく | 我が地域の住民が安心して暮らすことができるように | |
掛川市 | 西山口パソコン苦楽部 | ワイワイ ガヤガヤ 楽しいパソコン | |
磐田市 | 向笠脳トレ活き生きサロン | 地域の人とふれあいながら脳の活性によい学習習慣を身につけ、仲間と楽しい時を共有する |
今回は9市町から19集団の応募があり、いずれも甲乙つけがたいすばらしい活動でした。今年度の応募集団の活動内容は、花の植栽(5団体)、高齢者サロン・居場所づくり(4団体)、地域コミュニティづくり(3団体)、地域の活性化(3団体)、演劇活動(2団体)、環境活動(2団体)でした。全体として高齢世代の活躍が目立ち、地域の仲間たちと元気な地域づくりに頑張っている様子がよくわかりました。。 審査会では、地域性、主体性、モデル性、継続発展性、独創性を基準において、各審査委員から出された評価点数(10点満点法)を合算して順位を出し、高得点を得た集団を基本とし、コミュニティ活動賞にふさわしい活動かどうか協議しました。各委員からは、今年度は「耕作放棄地」を活かす活動や「高齢者が元気に過ごすために積極的に学び、交流し、地域貢献する活動」、「演劇活動」などの特徴がありますが、それぞれレベルが高いため絞り込みが難しい、という意見が出されました。 そして、審査員一同真摯に選考を行った結果、別記のとおり優秀賞3集団、優良賞8集団、奨励賞8集団ということになりました。優秀賞の裾野市の「麦塚青年会」は青年団から始まり、35年間継続してきて、60代、70代と、それぞれの世代で活躍する仕組づくりをしています。「島田市伊久身コミュニティ委員会」は山間地にあって約30年間、地域が一体となった活動を続けており、掛川市の「遠州沖ちゃんクラブ」は、塩づくりを復活させ、ブランド塩として販売し、地産地消による活動資金も生み出す、コミュニティビジネスともなっていました。 いずれの集団も活動している人達の笑顔がすばらしいと感じました。この賞をひとつの励みとして、さらに元気な活動展開に活かしていただければ幸いです。 |
コミュニティ活動賞
コミュニティづくりを通じて、潤いと活力ある地域づくりに努力している
地域の皆さんの活動を募集します!
―募集の対象と条件―
(1) |
今日的な生活課題、例えば、地域の活性化、高齢者問題や子育て支援活動問題、自然環境の保護・保全などの快適な生活環境整備、青少年の健全育成、ゴミ減量やリサイクル活動、国際交流などのテーマに取り組み、新しいコミュニティの形成に向けて活動しているもの。 |
(2) | 活動(組織)が発足して、1年以上を経過したものとします。 |
(3) | 平成20、21、22年度に、この「コミュニティ活動賞」で優秀賞、優良賞を受賞された地区集団については、本年度は応募できません |
優秀賞(3集団程度) |
賞楯と記念品 |
優良賞(5〜6集団) | 賞楯と記念品 |
奨励賞(若 干) | 賞状 |
―応募方法―
(1) 所定の応募用紙に必要事項を記入してご応募ください。 ※ 応募用紙内に納めるようにお願いします |
(2) 活動に関連した写真や資料も参考に添付してください。 ※ 写真はA4版の用紙に貼付し、説明を記してください。 |
(3) 書類審査が中心ですので、応募用紙へはわかりやすく整理して記入してください。 |
(4) 応募にあたり、本協議会の構成団体か市町村の推薦を受けてください。 |
―募集期間―
平成23年9月より10月31日
―審査委員―
本協議会の推進専門委員などに委嘱します。
―審査のポイント―
下記の項目をポイントに審査をいたします
地域性 |
地域の特性、課題、実情を生かすなど、地域性のあるこ |
主体性 | 地域住民が主体的に活動していること。自主財源を確保していること |
普遍性 | 活動の内容は、他の集団のモデルとなるような普遍性を持っていること |
発展性 | 一過性でなく、今後さらに活動の発展性が期待できること |
独創性 | 活動がマンネリ化せず、常に新しい試みに挑戦するなど、独創性や創造性があること |
―その他―
上位入賞集団は、平成24年度 (財)あしたの日本を創る協会主催の「あしたのまち・くらしづくり活動賞」に推薦いたします。
事務局:静岡市葵区駿府町1−70/総合社会福祉会館内
Eメール sizucom0829@po.across.or.jp
電話・054-251-3585 FAX 054-250-8681
平成20年度の審査結果 平成19年度の審査結果 平成18年度の審査結果