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「やぶきた」発祥の地でおもてなし

情報通信員:瀧 昌光 草薙ツアーグループ 静岡市駿河区
  • 代表者名
    前田美佐枝さん
  • 開催月日
    年間を通して活動
  • 開催場所
    静岡県立美術館周辺
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趣旨・目的

美術館敷地内に茶畑があるのをご存じですか。 日本茶でもっとも親しまれている品種「やぶきた」発祥の地で、美術館と地域をつなぐため、市民参加によるお茶摘み、茶畑の草刈り・施肥・消毒のお手伝い、摘み取った茶葉によるお茶会の開催、地域散策ツアーなどの活動を行っています。

活動内容

現在、日本各地に広がる茶園の約8割を占めるのが“やぶきた”。この優良品種の生みの親が杉山彦三郎翁(静岡市出身1857~1941)です。美術館駐車場から彫刻プロムナードのゆるい坂を登り切った左手に彦三郎が集めたお茶の原樹13種が植栽された茶畑が広がっている。 草薙ツアーグループは、地元お茶農家さんのご協力をいただきながら、この記念茶畑の保護・育成、市民参加によるお茶摘み、摘み取った新茶による呈茶サービスなど、地域と美術館をつなぐ活動を行っている。 参加者が一番盛り上がるのがお茶摘みだ。コロナのため2年ぶりに実施したお茶摘みには、子ども連れの親子、常葉大学の学生25人を含む総勢約50人が集まり、35キロの生葉を3時間かけて摘み取った。 学生たちは代表から一芯二葉(いっしんによう:新芽の先端から二枚の葉がついた部分を摘む)のレクチャーを受け、手摘みに初挑戦。柔らかな新芽に感動しながら最初は悪戦苦闘していたが、さすがは若者たち。コツをつかんでくると小気味よく手が動き、あっという間に茶葉の山が出来上がった。一日仕事を覚悟していた代表は参加者の協力に感謝することしきり。  13種のブレンド茶だから毎年味も違ってくる。今年の出来栄えはスタッフにもわからないが、近々美術館の企画展に合わせた呈茶サービスでお披露目予定だ。 「想い続けて活動していると自然と人が集まり助けてくれる。嬉しいネ」前田代表の一言に活動継続のヒントがあるように思えた。

活動の特徴

代表の前田さんは、根っからの美術館大好き人間。この活動をスタートする前、館内でギャラリーツアーのボランティアガイド役として活躍していた。お話好きにはうってつけの仕事だったが、プロムナードの荒れた茶畑を見て「大好きな美術館のために私ができることはこれだ」と一念発起し茶畑の管理・育成活動をスタート。 当初、賛同者は少なかったが朗らかに訴え続けると活動が認知され、現在では地域ぐるみの活動例として行政イベントへの協力依頼をいただくことも。 やぶきた原樹(県指定天然記念物)も近隣の道沿いにあります。
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