こどもたちの地域愛を育む!
情報通信員:瀧 昌光
瀬名郷倉保存会
地域文化活動 静岡市葵区
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代表者名
三浦春夫さん
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開催月日
毎月 第2土曜日 午前中(一般公開)
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開催場所
瀬名の郷蔵
171
号
趣旨・目的
徳川家康の正室(瀬名姫)ゆかりの地に残る「瀬名の郷蔵と番屋」を守る活動を通じて地域ぐるみでつながりを深めます。
活動内容
「郷蔵」とは、収穫したお米や穀物などを備蓄する昔の倉庫のことです。
天保3年(1833年)に建てられた瀬名の郷蔵は、現存する郷蔵としては全国的にも大きなもの(間口10.8m×奥行5.4m)で、蔵を警備する役割をもった番屋も併設されている貴重な建物です。(静岡市の指定文化財 1972~)
西奈学区自治会連合会が所有する郷蔵は、自治会の内部組織(自主参加)である「郷蔵保存会」が維持・管理を行い、月1回の一般公開や地元中学校の総合的な学習に協力し、地域の皆様に昔のくらしを知ってもらう活動をしています。
2022年5月、地元竜爪中学校に出向き、1年生150人を対象に「瀬名の郷蔵と番屋」について講話を実施。翌日、グループに分かれた生徒のみなさんが実際に郷蔵を探訪されました。後日、生徒さんから届いた感想文のコメント
「瀬名地区はとても面白い所だと思った。特に郷蔵は、昔の人たちの暮らしに迫ることができて、こんなところがあるなら瀬名はとてもいいところなんじゃないかと思った。」初めて見る建物だったそうですが、興味深く展示品を触ったり、持ったりした生徒さんたちが、何か大切なことを実感してくれて、ますます活動に熱が入るメンバー。
活動の特徴
郷蔵の内部は、地域の方から寄贈された農具や家具、日用品を収蔵しています。
田畑を耕す鋤(すき)や鍬(くわ)、ものを運ぶ籠(かご)や背負子(しょいこ)、斧(おの)や鋸(のこぎり)、機織りの道具や糸車など、江戸時代から瀬名地区は「千石(せんごく)米(こめ)どころ」と言われていた当時のくらしを道具が物語ってくれます。
魅力ある収蔵品が増えて、実際に手に取って楽しんでいただけるよう、メンバーが日々工夫しています。