コミュニティ活動賞

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令和元度コミュニティ活動賞審査結果発表

 

優秀賞受賞3団体紹介

 

休耕田にひまわりを育て、地域の景観と農業への関心を呼び起こす

浮島地区環境保全推進会(沼津市)

 沼津市の西側に位置する浮島地区(1274世帯、約4182人)で、平成20年に農協婦人部のひまわり植栽・ひまわり油の搾油の呼びかけに呼応し、地域住民の協力を得て耕作放棄地にひまわりの植栽を始めた。この活動は、ひまわりの栽培だけでなく、コンサート、写真撮影会、写真コンテストと表彰、写真展示会、ひまわり種の収穫、ひまわり油を使った試食、ひまわり油の配布、閑散期での菜の花栽培など、年間を通じた多種多重な取組を試みている。

 開始から12年継続したことにより、浮島ひまわりのイメージが定着し、地域を代表するシンボルとなった。有名旅行誌や雑誌にも取り上げられ、ŞNSなどの拡散もあり、開花時期にはイベント開催日だけでなく、地域の内外から毎日多くの鑑賞者や写真愛好家が訪れるようになっており、介護施設・幼稚園・保育園などの遠足先としても利用され、結婚式の前撮り写真を撮るカップルも訪れている。また、育苗、植付などの活動に地域住民に参加してもらったことにより、住民の郷土愛、連帯意識の向上にも寄与している。

 本年度は、地元小学校の年間を通じた授業に、「ひまわり」を取り上げてもらい、種まき、育苗、植付、開花見学、写生、ひまわり油からの搾油実演授業やサラダの試食など、学校教育との連携を図ったことにより児童の情操教育や郷土への愛着喚起を図っているところである。

 

「自分が楽しい」をモットーに、荒廃した森、里山を楽しい場所にする  

ふるさとを楽しくする会 (富士市)

 旧富士川町の時代に、町の活性化のための「自然を活性化する」をテーマとしたグループが活動を行った。そのメンバーが2年間の活動終了後、荒廃した森、里山の復元を目的として平成7年に新たに立ち上げた団体である。

 平成7年に旧富士川町と野田山緑地公園を活動の場所として実のなる木の植樹許可を受け、栗、柿等の植樹を実施した。平成13年に栗拾い、里山体験のイベントを開始し、その後、荒れた場所の伐開を2年かけて行い、現在の活動場所「こぶしの里」とした。さらに、平成15年から里山体験講座、川遊び、沢がに探しや、リバートレッキングなどを行ってきた。また、キノコの育成開始、シイタケ、ヒラタケ等の原木集めのための間伐を実施し、種菌の埋め込みなどを行ってきた。

 こうした活動のほか、静岡県森づくりイベントへの参加・活動の発表、富士青春市民大賞のイベントでの活動発表、地域の自然をテーマとして活動する団体である「富士川っ子の会」「鎮守の森を育てる会」の立ち上げにも協力してきた。これまで、生い茂る篠竹の伐採、その後の植付がうまくできずに試行錯誤を繰り返したことなど、苦労したことも多かったが、富士市の里山復元の先駆者として他グループの立ち上げに協力したことなど地域に貢献ができている。

 

四季折々の野菜を取り入れた季節感満載のお弁当で高齢者の見守りをしよう 

磐田市ボランティア連絡協議会豊岡支部給食グループ(磐田市)

 平成5年、旧豊岡町の時代から食事作りの困難な高齢者をはじめ、配食サービスを必要とされる方々に四季折々のお弁当を味わっていただき、1食300円のお弁当の配食を届けることにより利用者の「見守り安否」を確認する活動から始まった。発足以来、中断することなく継続して活動している。

 配食サービスにより、高齢者等の安否確認ができ、声掛けにより異変に気付いた際には、市社協、包括支援センターにつなげ、地区の見守り活動に寄与している。活動している給食ボランティアの年齢層は60歳~80歳であり高齢化しているが、本年度は若い世代が3名加入しており、高齢者等に対する思いと地域活動参画の考え方などについて、年齢差を超えて若い人たちにも理解してもらうよう努めている。さらに、積極的に声掛けし、ボランティアとしての参加を促している。また、恒例となっている小学生ボランティアによる独居老人への配食サービスは、学校行事と調整しながら、引き続き実施していくこととしているところである。

 ボランティアと利用者との「高齢者の集い」では、市内で活動しているグループによる手作り芝居や語り部の鑑賞などを行い、招待した高齢者の皆さんの笑顔が、これからの活動の励みになっているようである。

 

 

優良賞(5団体)
〇裾野市 ふれあい上宿  

学習・娯楽・話し合いの機会を提供し、区民相互の人間関係を深める。
老若男女、それぞれが力を合わせ、よりよい地域づくりにつとめる。       

〇島田市 KAWANE LOVE’S FACTORY

「地元からもらった川根愛を子どもたちにリレーする!」

川根で子どもを育てることを地域全体で支え、川根の原風景を自分たちの子どもに残す。

〇吉田町 北区地域教育推進協議会 (愛称:自彊わくわく教室)

(1)地域の子どもは地域で育む
(2)次世代への継承
(3)コミュニケーションの場

〇掛川市 中地区まちづくり協議会

中地区生活支援車~支え合いによる地域交通~

〇袋井市 袋井市花の会 

・会員の連携と親睦を図り花と緑に溢れる豊かな街づくりを推進する。

・会員の研修を行うことや各地域の良いところを参考にする。

奨励賞(5団体)
〇伊豆市  熊坂小学区地域づくり協議会 

地域の課題を解決し地域の固有資源を活用して地域を維持発展。

〇沼津市 特定非営利活動法人 奥駿河燦燦会

 地域の文化遺産を守ろう。    

〇沼津市 沼津市大岡コミュニティ推進委員会コミねっと大岡「わたりの会」     

自分たちの活動が誰かの笑顔の一助になれば。

〇静岡市清水区 はなみずき有度 

・心豊かな住み良い地域を目指しサポート活動をしましょう。
・省エネ活動を通し生活を見直そう。
・会員相互の親睦をはかり楽しい組織にしよう。

〇浜松市中区 細島町自治会            

 自分たちの町は自らの手で美しく。    

 

 

審査総評 (望月誠一郎審査委員長)

 本年度は10市1町から13団体の応募があり、結果は別掲のとおり、優秀賞3団体、優良賞5団体、奨励賞5団体となりました。審査方法は、あらかじめ各委員が応募資料をもとに、審査基準である地域性・主体性・普遍性・発展性・独創性、活動実績について事前評価を行い、審査会でその評価を審議し、各賞を決定しました。

 本年度の特色としては、長い歴史を持つ団体に加え、近年の地域社会の課題に積極的に取組む若い世代の組織など、多様な団体の応募がありました。活動内容は、休耕田の活用、里山の再生、子育て支援、交通弱者の生活支援など、目的が特化したものや、地域を良くするための生活、文化、環境保全など地域課題全般に取り組んでいるものなど、地域の特性に応じた様々な活動がみられました。

 応募総数はここ数年減少傾向にあります。次年度は、より広範な市町や構成団体からの積極的な推薦、様々な地域活動をされている団体からの応募を期待しております。

表彰式  「コミュニティ・フォーラム2020」の席上

とき:令和2年2月18日(火)  会場:グランシップ(静岡市)

あしたのまち・くらしづくり活動賞」への推薦

公益財団法人あしたの日本を創る協会が全国規模で募集している「あしたのまち・くらしづくり活動賞」に、優秀賞受賞団体を、令和2年度同賞に本県から推薦する

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