故郷の伝統芸能を伝えて続けて
情報通信員:鈴木邦夫
稲取子供三番叟保存会
郷土芸能、伝統行事 東伊豆町
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代表者名
中沢好雄さん
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開催月日
毎年6月1日から45日間
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開催場所
八幡神社絵馬殿、お仮屋舞台、水下公民館
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号
趣旨・目的
古く平安の世から続く町指定の無形民俗芸能を伝え続け、地域の安穏と泰平を祈願し、氏神に捧げるご神事として奉納。
活動内容
稲取地区の総鎮府社である八幡神社の例祭に毎年奉納される舞いで、古くは平安時代より始まった。三番叟形式になったのは江戸時代後期、青年団が行っていたが、明治初期から子どもに変わった。
「鳴は滝の水日は照るとも」で始まる謡は、「暑い日が続いても水に恵まれ、稲穂が茂るよう」五穀豊穣、天下泰平、国土安穏を神に願い、喜んでいただくため演じられる。鼓を背に謡いながら舞う「千歳の舞」「翁の舞」「黒面の舞」太鼓、笛、鈴を振りながら荘厳に50分近く舞う。
活動の特徴
当番地区が毎年奉納をしていたが、子どもが少なくなったので平成23年に東区・西区・田町・入谷区が連合し保存会を発足させ伝統を引き継ぐ形になった。持ち回りで幹事を担当している。
今年は、男の子4人、女の子3人が各地区から選出された。毎年6月1日に八幡神社での踊り始め「神移しの儀」から7月16日まで45日間休みは無い。全てが終わる7月18日に舞い納め報告会が社殿で行われる。
稲取夏祭りの期間に開催されている。稲取夏祭りは4地区5神社で行われる例祭の総称。踊りだけではなく、社会に通じる礼儀作法を教えている。
子どもたちは期間中「神の子」として地域で大切に見守られる。