伝統工芸の葛布を次世代へ継ぐ
情報通信員:柴田清一
達人に学びを伝える会
地域文化活動 掛川市
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代表者名
藤井康子さん
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開催月日
月 1回 その他に講座や展覧会を開催
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開催場所
定例会は、環境資源ギャラリー その他各会場
151
号
趣旨・目的
伝統工芸の葛布が人々の生活から消えつつある。先人が残した技を学びそれを伝え広めることで葛布を長く残したい。
活動内容
葛布ができるまでの工程の中で雑草の葛から繊維を取る「葛苧づくり」と「葛織り」は公募で講座を開く。
夏の熱い盛りに釜で煮たり発行させたりするのは大変だが、川で透き通った繊維が出てくると大人も子どもも感動する。
葛織りの講座は、館員が卓上織り機に経糸を張るところまで準備しておくので、参加者は約3時間で壁掛けを仕上げることができる。
広く葛布を知ってもらうために展覧会も開く。会員たちの作品の他、江戸時代の袴や裃、店の帳簿や看板、見本帳など貴重な資料も展示する。
活動の特徴
発足から20年が経ち、達人から学ぶより伝えることが多くなった。葛布の伝統を守り伝えることが主事業だが、公民館の子ども教室や社会福祉協議会の福祉講座、高齢者サロンの講師依頼にも豊富な人材で応えている。昨年の展示会では、550人の来場があった。葛の講座には、毎年県外からの応募がある。