美しい棚田景観の保全と大学と連携した地域の振興
情報通信員:伊藤 博
はちくぼ会
地域の活性化 伊豆市
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代表者名
山本宗男さん
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開催月日
通年
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開催場所
茅野地区全域
167
号
趣旨・目的
不耕作農地の活用と地域の資源を活用して、会員の親睦を図り地域の活性化を目指す。
活動内容
茅野では、従来から旧天城トンネルや天城街道、昭和の森、浄蓮の滝などの天城地域内にある自然遺産の保全管理を行う一方、集落内の農地「茅野の棚田」を保全するため「はちくぼ会」を組織し、棚田保全活動や黒米や大豆などの栽培・販売を行っています。
当初は定年後に参加する人がいたが、最近は60歳以上になってもシルバーなどで働くようになり参加者が減少したため、早稲田大学と連携して無農薬や減農薬による米田植え、稲刈り、天日干し、地域の所有の精米機などを使って、黒米などの生産をしている。
また、福祉施設と連携してライ麦の麦踏などを行って環境に優しいストローづくりを進めている。
さらに静岡大学と連携して、伊豆半島ジオパークのジオサイトに指定されているスコリアの鉢窪山への遊歩道を整備し、樹木に名札をつけて浄蓮の滝と合わせて観光振興を行っている。
活動の特徴
若い人を育成するために地区に「茅野塾」を作って活動していたが、若い人が少なくなったので、今後は、比較的若い人が代表になって、販売に力を注ぐことにより活性化を図ることとしている。茅野の棚田は、農林水産省に「つなぐ棚田遺産」に認定され、また、「茅野集落協定」によって草刈り、水路の管理、鳥獣被害対策などの協働活動に取り組み、美しい棚田景観を保全するとともに大学と連携して地域の振興に努めている。