炎と火の粉が舞う勇壮な火祭り「稲葉のとうろん」
趣旨・目的
稲葉の伝統文化である「とうろん」を継承することにより、住民相互の交流と連携を通じて、地域愛の醸成を図るとともに、子どもから高齢者までの住民総参加により地域福祉の輪を拡げる。
活動内容
「稲葉のとうろん」は、藤枝市稲葉地区に伝わるお盆の伝統行事で、とうろんは「灯篭(とうろう)」がなまったものといわれ、地域によっては「あげんだい」とも呼ばれています。
この「稲葉のとうろん」は、運営者不足などの理由で平成7年8月を最後に14年間途絶えていましたが、平成22年8月に地域の有志により復活しました。
高さ10メートルほどの竹竿の先端につけられた竹籠をめがけて「たいまつ(火の玉)」を投げ入れ点火します。籠の中には麦藁や花火が仕込まれており、放たれた「火の玉」が籠に入ると、爆竹や麦藁の燃える音や火の粉が舞い上がるという勇壮な火祭りで、稲葉地区のお盆の伝統行事「夏の風物詩」となっています。
地区内の子どもからお年寄りまで世代を越えての参加や地区外からも多くの見物客が訪れ、とうろんが醸し出す炎の祭典を楽しんでいます。
稲葉のとうろん実行委員会では、子どもたちへの参加を促すとともに、地域の伝統を継承してほしいとの思いから、地元「稲葉小学校」で学習会を毎年開催しています。
活動の特徴
●近隣では、ほとんど見ることができなくなったお盆の伝統行事です。
●8本もの「とうろん」が立つのは、全国的にも珍しいと言われています。
●足元を照らす百八つの「灯篭」は、「稲葉小学校」の児童の手づくりです。
●夏の夜空に映し出される炎と火の粉の壮観な光景で盛り上がります。
新型コロナウイルスの感染拡大により、令和2年から3年間中止していますが、今年は開催したいと準備を進めています。