親子で汗を流そう! ~地元中学生と共に37年~
趣旨・目的
梶原景時終焉の地、梶原山公園の清掃活動を会員(地域住民)・地元中学生が共同で37年間継続するほか、景時を顕彰する全国の団体との交流活動を行っているグループです。
活動内容
静岡市葵区と清水区の区境に位置する梶原山(標高279m)。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の重鎮、梶原景時が謀反の疑いで鎌倉を追われ、激しい戦いの末、梶原親子3人がこの山に登り自刃した地と伝えられています。
活動の前身は昭和59年。会長がメンバーとして参加していた青少年健全育成会の会議で「梶原山でお弁当を広げる場所がない」、それなら「親子で汗を流そう!」と中学生と共に草刈りやゴミ拾い、ハイキングコースの道標づくりをスタートしたことがきっかけだ。約150人の中学生が参加する共同作業は、これまでに48回を数える。「コロナ禍でここ3年間、実施できていないことが残念」と漏らす会長。
平成10年、梶原山公園が静岡市の公園として整備されることになったことを機に、地域の賛同者の協力を得て瀬名梶原会を発足した。
駐車場が整備されているから、山頂まで車で行くことも可能だ。でも健脚者はちょっとしたハイキングを楽しむことをおススメしたい。木立の間の急坂と苦闘すること40分、目の前がパッと開けてくる。山頂の景時供養碑を背に、左手は清水港から富士山まで、正面は日本平の先の駿河湾、右手は焼津と御前崎方面まで見渡せる絶景ポイント。
多くの人に愛される公園になったことは嬉しいが、一方で施設の痛みやゴミの増加が目立ち、日ごろからの草刈り・清掃ボランティア活動が必要になってくる。
「訪れてくれる人にこの景色を気持ちよく楽しんでもらいたい」
活動の特徴
「親子で汗を流す」という目標は、親(大人)が子供たちに道具の使い方や作業を教えるという発想が前提でスタートしたものだそうだ。しかしながら、最近の大人は鎌の使い方を知らないから、「まず大人に教えなきゃならない」と笑いながらこぼす会長さん。大河ドラマの影響でこれまでにない盛り上がりを感じている会長。景時ゆかりの地のマップや善行エピソードを集めたチラシを作製するなど、景時の汚名返上に奮闘中だ。
全国の梶原関連組織と実施している顕彰交流活動もコロナで休止中している。中学生との共同清掃作業は年1回。コロナ禍により中止中